日月下桃山について
日月下桃山はお稽古・式典・会合など、日本文化に関連する集まりに使用する為に開放されている施設です。その他、飲食スペースや着付け室なども備えており、5名~20名がゆったりと時間を過ごすことができる場所です。
日月下桃山が位置する「伏見」は、平安京への遷都を行った桓武天皇の陵墓として定められた土地です。豊臣秀吉公が天下統一後に、全国の武将をこの地に住まわせた歴史(後の参勤交代)がある為、現在でも町内の住所には戦国武将の名が残っています(当施設の住所は鍋島藩にちなんでいます)。
徳川家康公がこの地で興した伏見幕府(後の江戸幕府)の始まりの地でもあり、豊臣秀吉公に対する魔除けとして桃の木を山間部全域に植樹し、「桃山」と名付けました。明治維新後は、桓武天皇陵の隣に明治天皇陵を定められ、現在の伏見桃山陵となります。
現在の建物は、明治初期~大正時代に建築されたもので、戦前は明治天皇陵に参詣する観光客に向けた施設として大変賑わっていました。
日本茶喫茶「和美茶美」
茶道文化を気軽に体験できる喫茶スペースです。こちらの施設では、茶道具に触れながら茶道の歴史や考えを学び、プライベート茶会・日本茶の淹れ方ワークショップ・煎茶道のお手前などを幅広く体験できます。
日本茶喫茶「和美茶美」は、気軽にお茶について学び、体験できる喫茶スペースです。
お茶会に呼ばれた時、外国人に日本文化を紹介するようにお願いされた時など、「お茶や日本文化についてもっと勉強しておけばよかった」と誰しも感じたことはあるのではないでしょうか。
現在ではインターネットを通して様々な情報を調べることもできますが、情報量が多く信憑性も薄いため、何が真実なのか分からないということもしばしば起こり得ます。
私達はできる限り分かりやすく「お茶」を知っていただけるよう、難しい言葉は使わず、一つ一つ丁寧に、体験を通してお伝えします。興味はあってもこらまで「きっかけ」がなかった方は、是非一度お越しください。


煎茶道教室「景仙会」
「黄檗売茶流」は数ある煎茶道の流派の中でも代表的な流派の一つです。煎茶道教室「景仙会」では、初めて茶道に触れられる方でも安心して取り組んでいただけるように様々な工夫をしています。
日月下桃山より南東へ数キロメートル進むと、日本三大禅宗(臨済宗・曹洞宗・黄檗宗)の内、黄檗宗の大本山「黄檗山萬福寺」が佇んでいます。煎茶道黄檗売茶流は、黄檗山萬福寺の茶礼から発展した茶道です。
私達の流派では続けることを大切にしており、週に一回でも数ヶ月に一回でも構いませんので、お稽古を永続的に繰り返すことを薦めています。また、煎茶道の祖である売茶翁(ばいさおう)の意志を受け継ぎ「どのような方にでも分け隔てなく美味しくお茶を飲んでいただきたい」という理念の元、テーブルとイスを用いたスタイル(立礼式)を正式としています。現代人や高齢の方、外国人に合わせて、負担なく茶道を続けてもらう為の工夫で、当時は非難されることがあったものの、現在では広く受け入れられています。
文人俱楽部「日月下」
異なる分野の文人達が集まり、稽古事・イベントの企画・勉強会・ワークショップなどを開催します。違う文化を学ぶ者達が集まることによって普段とは違う気付きを得ることができ、この機会から新しい企画へと繋がります。
日本には数多く誇れる文化がありますが、なかなか関わる機会がありません。また、同じ流派内での関わりで完結してしまうことが多い為、文化を跨いで交流する機会はさらに少ないと言えます。
文人倶楽部「日月下」では、茶道・華道・日本舞踊などに関りのある様々な文化人が集い、交流できることを目指しています。また、日本文化にはどのようなものがあるのか知りたくても敷居が高いという理由で遠慮されている方が多いのも課題です。私達は、気軽に関われるという考えの元、誰にでも分かりやすく、丁寧に日本文化を伝えられるように工夫を凝らしています。
