直に日本文化に触れる

文化交流を通じて、新たな関係を紡ぐ

文人俱楽部「日月下」のレンタルルーム

※100字※ ストレスや情報社会によって、自分を見失いそうになっているのはヨーロッパの国でも日本でも同様です。そんな時代だからこそ、お手前を通じて自分と向き合い、一杯のお茶を淹れることで本来の姿に戻る。そんな時間が必要とされるのではないでしょうか?

※300字※ 私は大学卒業までドイツで暮らし、その後2017年末から日本に移住しました。数ヶ月後にはご縁があって「煎茶道黄檗売茶流」に入門し茶道を学び始めたのですが、その効果は思ったよりも早く現れました。

最初に自分の変化に気がついたのは、初めて大勢の前でお手前を披露する瞬間でした。普段は緊張しやすく人前に立つのが難しかったのですが、その時は自然と身体が動きました。何度も繰り返してお手前の練習をしたことだけではなく、正しい呼吸や姿勢、お茶と向き合うことによって落ち着いた状態でいられたのだと思います。

緊張しすぎるわけでもなく、脱力しすぎるわけでもない。人が生きる上での最も自然な状態を維持する力がお手前にはあるのかもしれません。多くのストレスを抱えながら生活する現代人にこそ、ぜひとも茶道を体験していただきたいと思います。

イベントスペースの貸し出し

※100字※ 一杯のお茶を淹れるのに、どうしてこれほどの時間をかけるのでしょう…?不思議に感じられるかもしれませんが、美しい所作で日常に変化をもたらすことで、あらゆる事柄を昇華させる力があると言われてており、私達はその心を大切にしているのです。

※300字※ 黄檗売茶流の起源を辿ると、禅僧(黄檗宗)の茶礼を形式化したところから始まります。流派の名前の元になっている茶人「売茶翁」は全国各所を旅して回り、煎茶を大衆に普及させました。私達が普段何気なくお茶を飲んでいるのも、その時の功績のおかげなのかもしれません。

抹茶の茶道が武士や貴族のものだとすれば、煎茶道はその対称ともいえる位置付けとなります。誰に対しても門戸を開き、お金のない方には無償で提供していたこともあるそうです。

「日常をステキに生きる」
そのきっかけとして煎茶道を生活に取り入れていただけると幸いです。