Description

着物の種類について

小ぢんまりとした絵柄や小さなパターン装飾を部分的に描いた付け下げの着物です。

付け下げとは…

生地の一部のみに小さくおさまっている細かな模様が施されている和服を指します。訪問着の代用品とされることもありますが、着物の格としては訪問着に次いで高いものに当たります。派手な印象を与えがちな訪問着を着用するには少し大げさな場面（小さなパーティーや観劇、お茶会など）ではよく上品なオシャレ着として着られ、訪問着と同様に既婚・未婚問わず着用できます。また、多くの場合は訪問着に比べて割安な価格で手に入りますので、何着か持っておくと便利です。

付け下げの特徴は…

小さめの模様を使用した装飾や小ぢんまりとした絵柄が部分的に施されているのが特徴です。訪問着とは反対に、模様が縫い目にかからないように描かれていますが、着用した時に全ての柄が上を向き、左右の身頃や肩から袖にかけては繋がりません。これにより、模様が飛び飛びに施されることになりますが、全体的にバランス良く裾や袖、胸や肩の部分に配置されている。

着物の柄について

① 御所車

御所車は、ウシにひかせたことから牛車とも呼ばれました。また、源氏物語をイメージしていることから、源氏車とも呼ばれています。乗る人の身分によっても色々な種類があります。基本的には御所車は身分が高い人の平安時代の乗り物であったことから、今でも雛人形に添えられ良縁祈願や玉の輿祈願などの縁起が担がれます。富貴繁栄、立身出世にも役立ちます。季節の植物と共に描くことで、一年を通して、使うことができます。

② 桜

たおやかな枝が垂れ下がる枝垂れ桜を文様化したものです。散りゆく桜の花びらとともに描かれます。

③ 波

通年用いることができます。主に夏に向きます。寄せては返す海の波は、様々に変化する形に合わせて、波頭、大波、小波、白波、立浪、荒波、遠波、片男波、怒涛などの楽しい名前がつけられています。それは文様化され、現在でもきものや帯に見られます。また波は、単独で用いられるほか、千鳥や燕、兎、舟、月、龍などと取り合わせて描かれることが多く、バリエーションは豊富です。